小遣い10円!?最貧国U-16マリ代表が日本サッカー界に与えた衝撃から日本を改めて考える
今回の話は、6月22日から26日にかけて鳥取県で開催されたU-16インターナショナルドリームカップにて、マリという国が3戦全勝の上に、日本も1−2で負けてしまったことからきている。
これはサッカーだけでなく、人間の本質を語る上で大事なことだと思うので取り上げてみた。
マリという国は、発展途上国の中でもさらに「発展途上している国」となり、「最貧国」と呼ばれている。
なんとエリートの階級でも平均月収が1万5千円だという話だ。
1万5千円で一体どうやって生活しているんだ!?
と思うのは、日本が基本的に裕福であるかといえる。
日本の1万5千円というと、
- キャバクラの1セット分の平均(延長なしでドリンクを渡した場合)
- 大手チェーン店の居酒屋にて3〜4人のメンバーで飲み食い
- 愛犬命の人が愛犬に着せる服
- 世の中のお父さんが何かやらかしたせいで奥さんに減らされるお小遣い分
などなど。
うん、これは由々しき事態だ。
世界は広く、我々では想像もできないくらいの事態になっている国が山ほどあるわけだ。
俺もこれを見るまでは「マリ?チリとは違うの?」というくらいわかっていなかったので、改めてこれで勉強したいと思う。
戦った方たちや、そのプレイ内容に違和感があったのはその「温度差」だろう。
サッカーへの温度ではなく、勝利への執念というべきか。
マリの選手たちは、ゴールしては涙し勝利した際にはお祭り騒ぎだ。
ただの1点、ただの1勝がそこまで自身の心を昂らせてしまうものなのだろうか。
マリの監督は日本の選手との違いに、「生きるためのサッカーをしているかしていないか」だろうと語っている。
日本の選手は、サッカー以外でも生きる術があるということに対し、マリの選手は「サッカーしか生きていく術がない」と。
個人的には、それは言いすぎていると思っている。
というのも、日本人だって「サッカーしかなく、サッカーに人生を捧げてきた」人もきっといるからだ。
しかしここで重要なのは、マリの選手は全員が「サッカーしかなく、サッカーに人生を捧げてきた」からこそ脅威的な連携プレイをし、ただひたすら勝利しか考えず進んでいることなのだろう。
もし日本人でサッカーしかないと思ってプレイしている選手がいるにしても、別の人は「サッカーがダメだったらサラリーマンになろう」と思ってる人もいるかもしれない。
もしくは別の何かをやりたいと思っている人がいるかもしれない。
それではやはり本当の意味での連携は取れないのかもしれない。
サッカーに対する熱よりも結局は技術だという人を否定する気はないが、ここまで見せつけられてしまうと「技術は基本。ただしその技術で勝利するのは結局のところ心のあり方」だということなのではないだろうか。
サッカーだけでなく、スポーツだけでなく、生活の為に仕事をしている人全てが今回の事柄について考えるべき内容だと思う。